呼吸生き息き読本シリーズ

2014.10.22

呼吸のしくみと呼吸の病気、在宅酸素療法・在宅人工呼吸療法に役立つ様々な治療やシステムなどについて、学んでみませんか?

『呼吸生き息き読本シリーズ』とは

『呼吸生き息き読本シリーズ』は、呼吸器系の病気などによって、慢性呼吸不全になった方や、喘息をおもちの方、在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法を行いながら生活している方々の療養生活のサポートをするために作られました。
呼吸のしくみと呼吸の病気や、在宅酸素療法・在宅人工呼吸療法について、在宅療養生活上の留意点、自己管理に必要な機器の使い方、呼吸法と運動、くすりと吸入の管理、食事と栄養、日常生活の楽しみ方、社会資源・介護保険の活用法、在宅酸素療法のための療養支援遠隔 看護システム(LMS-HOT)の活用法といった観点から、わかりやすくまとめています。

生きがいをもって、安定した療養生活を送っていただくためには、自己管理が大変重要です。

これらのシリーズをお読みいただくことで、自己管理のポイントを理解し、ご家族とともに療養に前向きに取り組んでいただきたいと思います。

療養生活を前向きに取り組むようになりました。呼吸生き息き読本シリーズ

シリーズの概要

シリーズ1 呼吸のしくみと呼吸の病気

目次
1.呼吸のはたらきは?
2.どのような病気から慢性呼吸不全がおこる?
冊子『呼吸器系のしくみ』

わたしたちは、1日に2万回も呼吸しています。絶えず、大気中から酸素を取り入れ、炭酸ガスを吐き出して生きています。それは、空気中にある酸素が、心臓 などの臓器や手足、その他の筋肉を動かしたり、頭を働かせ考え事をするために、なくてはならないものだからです。空気中にある酸素が、肺に達すると毛細血管でガス交換され、心臓と動脈の血管を通って全身に送られます。酸素が使われた結果、全身に生じた炭酸ガスは、逆に静脈血管と心臓を通って肺に戻り、呼気 とともに大気に吐き出されます。

冊子『呼吸器系のしくみ』より

シリーズ2 在宅酸素療法(HOT)を始めるために

目次
1.在宅酸素療法とは?
2.在宅酸素療法で体のぐあいが、どう変わるでしょうか?
3.在宅酸素療法はどんな人に向いていますか?
4.在宅酸素療法はどのように行う?
5.酸素供給器の設置場所に注意
6.日常の器械のチェック
7.困ったとき、どのようにしたらよいか
8.HOT業者との連絡
9.通院や外出のときは? 10.1カ月にかかる費用はどのくらいでしょうか?
冊子『酸素療法とは?』

私たちは、いつも呼吸をして、大気中から体内に酸素を取り入れ、不要な炭酸ガスを吐き出して生きています。しかし、この生命維持になくてはならない酸素 は、体内で保存することができません。肺の中では蓄えられますが、たったの数分間しかもちません。これが他の栄養素と全く異なるところです。静かに寝てい るときに必要な酸素の量は1分間あたり約20ml(ミリリットル)といわれています。激しい運動時や高熱があるときは、安静時の10倍もの酸素量が必要です。これらに必要な酸素は全て大気中から肺を介して体内に取り入れられ、生体内のエネルギーを作り出しています。大気中には約21%の酸素がありますが、それだけでは不足することがあります。肺や心臓の病気、あるいは酸素を運んでくれる血液中のヘモグロビンの異常を起こしている場合です。そういう状態に なったときには不足する酸素を補わなければなりません。酸素療法とは、酸素不足、つまり低酸素血症に陥っている組織細胞に、濃度の高い酸素を吸入して十分な酸素を供給し、組織細胞が正常に機能する酸素量に保ち低酸素状態を改善することなのです。

冊子『酸素療法とは?』より
目次
1.急性増悪を防ぐからだの観察と自己管理
2.くすり・吸入の自己管理
3.息切れを防ぐ呼吸法
4.じょうずに痰を切る方法
5.呼吸筋体操と運動のすすめ
6.息切れを少なくする食事の工夫
7.在宅酸素療法を行う人のための社会資源の活用
冊子『カゼをひかない自己管理』
1)自宅で気をつけるポイント
  • 1日数回うがい、手洗いを実行。
  • 家の中の温度、湿度を一定に。(夏季28度 60%、冬季 18-20度 50-60%)
  • 衣類に気をつけ、体を冷やさない。
  • 眠りやすい寝室の環境を作り、睡眠をたっぷりとる。
  • バランスのとれた食事。(蛋白質、ビタミン、ミネラル)
  • 入浴後の湯ざめに注意。
  • お茶などの水分を多く取り、痰を出しやすく。
  • ご家族、来訪者などからカゼをもらうこともあるため、
  • ご家族の方もカゼを予防を心がけましょう。
冊子『酸素療法とは?』より

シリーズ 別冊 呼吸生き息き療養日誌

目次
1.日常生活の記録等
冊子『療養日誌記入の手びき 』
  • 健康状態を毎日チェックできます。
  • 体の変化を記録して、ご自身の変化のパターンを理解します。
  • 月に1度の受診時に、医師に見せ、日常生活の様子や、服薬について正確に把握して、治療の参考にしてもらいます。
  • 医師の往診、訪問看護やホームヘルパーによる家事援助などを受けている方は訪問の際に見せたり、専門職の方に記入してもらいましょう。
  • 毎日の記録はあなた自身の日記でもあります。その日の出来事なども記入しま しょう。
  • 医師や看護師に聞きたいこと、薬や酸素の変更などは、右上の覧にメモしておきましょう。
冊子『療養日誌記入の手びき 』より

在宅の看護

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