外傷の予防と対策

2014.10.21

治りにくい外傷

高齢者の場合、自然治癒力が低下しているため、病気やけがなどが治るまでの時間が長くかかります。栄養状態が悪い場合、傷口がなかなかつかないこともあり、そこからの感染症を起こすこともありますので、傷は清潔に保ちましょう。
また、糖尿病があったり、血糖値の高い状態が長く続く場合にもけがの治りが悪くなります。糖尿病とわかったら、早期に治療を開始することが大切です。
高齢者の皮膚は皮下組織が薄いため、傷やあざを作りやすいといえますので、けがの予防を心がけましょう。

骨折を少しでも減らすためには

高齢者の骨折の主な原因は転倒、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)によるものです。
まずは自分の骨密度を測ってもらい、自身の骨の強さを知っておきましょう。
転倒しないことが骨折の恐れを減らすことにつながりますので、問1~問3を参考にしてください。また、骨粗鬆症などで骨がもろくなっていると、わずかな外力でも骨折する恐れが高まりますので、次の点に留意して転倒などによる骨折の恐れを減らすようにします。

高齢者のけがの予防

①普段から運動するように心がける
運動不足は骨密度低下の原因となるため、骨折の恐れが増加します。足に重力をかけ、運動することによって、下肢筋力やバランス維持力が向上し、転倒の恐れが減少します。
②骨量の増加を促す栄養素を摂る
骨を形成するカルシウムに加え、カルシウムの吸収を促すビタミンD、Kを摂取するようにし、適度に日光を浴びます。スキムミルクなどを調理で加えると、なお摂取しやすくなります。骨粗鬆症の進行を防ぐために、骨密度を増やす治療が行われることもあります。

高齢者の看護

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