うつの予防と対応

2014.10.22

うつの症状----受診するかどうかを判断するためのポイント

うつと呼ばれる症状には、「抑うつ状態」と「うつ病」があります。
抑うつ状態はストレスや身体的な状態など様々な原因で気分が落ち込む気分の変調で、身体に不調が現れる状態です。時間がたてばやがて元の精神状態に戻ることがあります。
老年期うつ病は、65歳以上の方にみられるうつ病で、次のような症状が挙げられます。

うつの症状----受診するかどうかを判断するためのポイント

  • 何もやる気が起きない
  • 物事への興味や喜びがない
  • 眠れない
  • 気分がふさぐ
  • 気分がめいる
  • 集中できない
  • 体がだるい
  • 食欲がない
  • 手足のしびれ
  • 人と会って、話したりするのがおっくう
  • 寝汗をかく

ひどくなると、自殺を試みるような場合もあります。うつにより気力や集中力が落ちて、認知症の初期症状である記憶力低下と間違われることがあります。抑うつ状態が2週間以上毎日続く場合、認知症ではないことを確認することを含めて、医師への相談が必要になります。

うつ病の人への対応

うつ病の人と接する場合、まずは気分が落ち込んでいるという心の状態を理解したうえで、次のような点に留意して接します。

  • 相手の話を良く聞く
  • 相手に対し共感的に接する

また、次のような接し方は特にしないように注意します

  • 相手の悩みを大したことがないと否定する
  • 不用意な説得、反論、解釈を試みることはやめる
  • 「がんばって」と叱咤激励しない

受診し、薬を服用している場合は、薬の作用や医師の治療方法、治療方針を理解し、偏見などから「薬に頼ってはいけない」などの不適切なアドバイス、接し方は控えます。
また、自分の考えを押し付けるようなことはせず、接し方がわからない場合は、医師や看護師に相談するようにしましょう。

高齢者の看護

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