病院などの医療施設で働いているナースの皆さん、介護従事者の皆さんは、普段、入院された患者さんをいつ、 どのように起こしていますか?
自分が担当した患者をいつごろ起こしていいのか、どのように起こしたら良いのかといった疑問をいただいたまま、日にちが経っていませんか?
ここでは、そういった悩みをお持ちの医療関係者の方に、寝たきりを予防するケアについての情報をお届けします。
"廃用症候群"を招く危険があるため、"出来るだけ早期から"起こすことが望ましいとされています。
超急性期から起こす(早期離床)ことで、患者の身体を退行させずに、最大限、生活行動を維持できる可能性が高くなるからです。
また、慢性期の順調なリハビリテーション、回復に繋げるために、"急性期:入院直後、手術直後から"起こしていくことが必要だと言うこともできます。
ただし、患者の病態や身体状態によって起こして良い時期が違うことも事実です。それを判断することが一番難しい点であり、その難易度は、急性期患者の場合にはさらに高くなります。
基本のケアを意識しつつ、患者の状態を見ながら対応していきましょう。
起こす際には、"患者の身体面、心理面に安全な方法で、起こしていく"ことが大切になります。
また、どのような技術で、患者を起こしたら良いのかを知る必要があります。
廃用症候群を防ぎ、罹患前、入院前の身体状態を維持し、残存機能を維持することで、慢性期でも順調なリハビリテーションが行うことができ、さらに、退院後、患者の残存機能を活かした生活行動が取ることができる可能性が高くなるといえるでしょう。
急性期から患者のからだを起こす際には、身体状態を判断して安全にからだを起こしたり、廃用症候群を防ぎながら、生活行動を維持していくためのプログラムを考えたりする必要があります。
次のような書籍を参照しながら、適切で安全なケアを行ってください。
> "起きる"看護ケアプログラム
急性期を脱し、慢性期まで経過している患者の場合は、比較的容易に、からだを起こすことを進めていけます。
下記PDFファイルに慢性期での起こし方と注意事項が掲載されていますので、そちらを参照ください。
しっかり座る方法、座り方のご案内