安全な散歩
2014.10.22
安全な散歩について
高齢者にとって、適度な運動はとても大切です。気分がさわやかになるほか、血液循環がよくなり下肢の筋力の衰えを防ぎます。
話しながらでも息が切れない程度の速さで歩く、"安全な散歩"を楽しみましょう
冬の散歩には注意が必要です
気温の低い時期に散歩をする際は、次のような点に注意する必要があります。
- 歩く前には準備体操のウォーミングアップが必要です。ウォーミングアップのためのストレッチングにより血液循環をよくし、神経と筋肉の協調や関節の動きをスムーズにします。特に寒い冬期には夏期よりたっぷりと時間(10分間くらい)をかけて、上下肢の筋肉や関節がスムーズに動くようにするといいでしょう。
- 歩きやすい靴を選びましたか? 寒さ対策の帽子はありますか?
- 歩きはじめると汗をかくので、はじめは重ね着をして暖かくしておいて、途中から暖かくなってきたら1枚脱ぐとよいでしょう。
- ウォーキング後は、疲労しないようにクールダウンのストレッチングをしましょう。無理のない程度に膝の屈伸をして膝の疲労をとる、足先のぶらぶら運動などで足の筋肉をほぐす、呼吸を整えながら上体を軽くひねるなどがいいでしょう。
- 汗をかいていたらよく拭き取っておきましょう。飲み物は胃腸に負担をかけないよう、お茶などの温かい飲み物がいいでしょう。
散歩の前の、簡単なストレッチング
散歩の前に行うと良い、簡単なストレッチをご紹介します。
- 1.アキレス腱から膝の後ろまで伸ばす。
- 両手を腰に当てて片足を後ろに引き、腰を前方に押します。アキレス腱から膝の後ろを十分に伸ばしましょう。
- 2.股関節を柔軟にする。
- 左右に足を少し開いたあとその足を交差させ、そのまま上半身を前に曲げましょう。
- 3.太ももを伸ばす。
- 片方の膝に両手を当てて、膝を持ち上げる。左右繰り返しましょう。
- 4.太ももの前を伸ばす。
- 立ったまま足の甲を持って、後ろに膝を曲げましょう。
- 5.上半身の動きをよくする。
- 両手の指を組んで前に突き出し、左右にゆっくりひねりましょう。
- 6.上半身の側面を伸ばす。
- 両足を少し開き、両手の指を組んで頭の上で伸ばし、そのままゆっくり左右の側面を伸ばしましょう。